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駐車場における耐用年数を種類別に紹介

2022/07/25コラム

私たちは業務を行う上で、さまざまな資産を必要としますが、これらのほとんどには「耐用年数」が設けられています。
これは駐車場や駐車場に設置する機器なども対象です。

駐車場の耐用年数と聞くと、一般的に「どれくらいの年数使えるのか」という寿命のようなイメージを持たれる人もいるかもしれませんが、実はそうとも限りません。

本記事では耐用年数の意味や、駐車場における耐用年数について紹介していきます。
駐車場を持っている方や設置を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。

駐車場における耐用年数を種類別に紹介

耐用年数について

駐車場の耐用年数を紹介する前に、そもそも耐用年数とはどういった意味なのかについてまずは解説していきます。

耐用年数とは

耐用年数とは、減価償却する資産を使用できる期間のことです。
減価償却の対象となる資産は、建物・構築物・機械・器具や備品などさまざまな種類があります。

国税庁によって法律上定められている法定耐用年数は、同じ物でも用途が違えば期間が異なる場合もあります。

ちなみに減価償却とは、資産の使用開始時期から時間が経過していくほど価値が下がっていくという考え方で行う会計処理のことです。

例えば、購入金額が100万円で耐用年数が10年の資産があったとします。
この場合、使用開始した年に100万円全てを経費として計算するのではなく、毎年10万円ずつを10年かけて計算していくといった感じです。

耐用年数と耐久年数の違い

耐用年数と似た言葉で「耐久年数」というものがありますが、これらは少し意味が違います。
耐用年数は法律によって定められた使用可能期間のことを指す一方で、耐久年数はメーカーの判断による使用可能期間の目安のことです。

そのため、同じ資産においても耐用年数と耐久年数で提示されている期間が異なるということもよくあります。

駐車場における耐用年数

耐用年数の解説を終えたところで、いよいよ駐車場における耐用年数について紹介していきます。

種類別駐車場の法定耐用年数

駐車場は大きく分けると、「平面駐車場」「機械式立体駐車場」「自走式立体駐車場」の3種類があります。
それぞれの法定耐用年数は以下の通りとなります。

● 平面駐車場:なし
● 機械式立体駐車場:15年
● プレハブ自走式立体駐車場:15年
● 鉄骨造の自走式立体駐車場:31年
● 鉄筋造・RC造の自走式立体駐車場:38年

ここで平面駐車場だけ耐用年数がないのは、建物として扱われないからです。
平面駐車場は平面の土地をそのまま駐車場として利用するタイプなので「建物」「構築物」には該当せず、「土地」と見なされます。

土地そのものは減価償却される資産ではありませんが、アスファルト・コンクリート舗装やそこに設置されている器具などは減価償却の対象です。
そこで次は、駐車場にまつわる資産の法定耐用年数を紹介します。

駐車場にまつわる資産の法定耐用年数

主に駐車場に関係している、減価償却対象資産の法定耐用年数は以下の通りです。

● アスファルト舗装:10年
● コンクリート舗装:15年
● ビチューマルス敷:3年
● コンクリート敷・ブロック敷・レンガ敷・石敷:15年
● 木レンガ敷:10年
● 金属・木製フェンス:10年
● 側溝:15年
● 無人駐車管理装置:5年
● 照明器具:10年
● ブロック塀:15年
● 看板:3年

尚、ここで紹介したものは一部の例に過ぎません。
もっと具体的に詳しく知りたい方は、国税庁の公式サイトから耐用年数表をご確認ください。

駐車場のメンテナンス

駐車場やその他の資産の法定耐用年数について紹介しましたが、先述したように法定耐用年数はあくまで減価償却を行う際の基準となります。
そのため、基本的に多少期間を過ぎていても続けて使用できますが、劣化が見られたら直ちに修理・交換しなければなりません。

劣化や破損があるまま使い続けてしまうと、思わぬトラブルの原因になってしまう可能性があるからです。
さらに、使用頻度や天候の影響によって資産の寿命が早まってしまうということもあります。

なるべく長く使い続けていきたいのであれば、こまめに管理・お手入れをすることが大切です。
特に機械式駐車場は、機械に何か不備があったまま使用すると、車が損傷してしまったり大きな事故が起こったりしてしまう危険性があります。

利用者の安全を守るために、定期的な点検は決して怠らないようにしましょう。

ただし一般人が自己流で点検や修理を行うと危険なケースもあるので、必ず専門のプロに依頼するようにしてください。

まとめ

今回は、耐用年数の意味や駐車場の耐用年数についてお伝えしました。
駐車場を構える上で、法定耐用年数や耐久年数を常に意識しておくことは大切です。

しかし「期間が終わるまでは何もしなくて大丈夫」と過信せず、定期的に劣化状態などを確認して、メンテナンスやリニューアルをする必要があるかどうか判断しましょう。

「有限会社テクノウエイブ」では、機械式駐車場のメンテナンス・リニューアルを行っています。
機械式駐車場のメンテナンス・リニューアルでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。